タシガン・ゾン Trashigang Dzong

bhutan2006-04-05

ダンメ・チュ Dangme Chhu とガムキ・チュ Gamki Chhu に挟まれたマナス川 Manasu Chhu を臨む高い峰にあり、インドのアルナチャル・プラデシュ州のタワン Tawang との距離は約65kmという場所に位置する。1667年第三代デシ、チョゲル・ミンジュル・テンパ Chhogyal Mingyur Tempa によって建設された。ゾンはブータン東部支配の要衝として認識されている。中央の僧院は2つの象牙で仏壇を支えている。閻魔像 Gasingje [ga sing rje]/Yama は、人々に強烈な畏怖心を充分に感じさせる。閻魔は死の神と言うよりはむしろ法の神であり、一生の終わりに善悪を判断すると考えられている。閻魔の審判を描写したダンスも僧の間に伝えられている。また、十一面観音チェンレジ Chhenrezi [spyan ras gzigs dbang phyug] 像もある。


1659[1656?]年に築かれ第四代デシのテンジン・ラプゲによって拡張された。主要なゾンの中で最後に建てられた。もともとこの場所には古代の王朝の砦があったとされる。

 

ゾンの歴史

1659 [1656?] テンジン・ラプゲが建設
1667 チョゲル・ミンジュル・テンパが建設